BOØWY関係の話題や、ギター弾きの個性とは何ぞ?をテーマに書いてます。ココに書いてある内容は、あくまで俺の意見であり、皆様に押し付けるモノではありません。加筆・修正することもあるのでたまに過去の記事を読み返すと面白いかも・・・? Driving the TEJ !
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リヴァーブは大きなホールや体育館などで声を出したりボールをついた時に、「ゥワ~~ン」というような感じで響く残響音を電気的に作り出すエフェクターです。リヴァーブを使うと、音に奥行き感が生まれます。
ギター・アンプにもリヴァーブが搭載されているものがありますが、このリヴァーブは大抵の場合「スプリング・リヴァーブ」が多く、仕組みとしてはスプリングを使って機械的に残響音を作り出します。
よく持ち運びの時などに「シャンシャン」というような音がすることがありますが、アレは内部のスプリング・リヴァーブ・ユニットの音です。
さて、エフェクターのリヴァーブの仕組みですが、原理的にはディレイとほとんど同じです。原音を一度デジタル化してサンプリングし、ソレを元にして何種類ものディレイ音を組み合わせ、様々な残響音を作り出します。
大抵のリヴァーブ・エフェクトには「ホール」、「ルーム」、「プレート」などのプリセットが内蔵されています。
その中でも特殊なのが「ゲート」や「リヴァース」といったリヴァーブです。
ゲートは残響音が途中でスパッと無くなるというか、止まってしまうモノです。
一方のリヴァースは、普通とは逆のエンヴェロープを持つリヴァーブで、テープの逆回転のような効果になります。
例えばリヴァースをかけると「フォワ~~~ン」といった効果音になります。ソコにさらにゲートを加えると、「フォワッ」という具合になります。
両者のエフェクトは、よくドラムスに使われます。スネアを聴いていると、わかりやすいかもしれません。
布袋氏が使用していたリヴァーブ効果といえば、やはりSPXのリヴァースでしょうか。
詳しくは次回にします^^
※リヴァーブで使われる主なパラメーター※
今日のブログは静かな環境で読んでください(笑)。
さて、イキナリですがギターを手にとって5弦開放を弾いてみてください。
当然、レギュラー・チューニングならA音が鳴りますよね?
5弦開放を弾いて聴こえてくるA音は「基音」といいます。実はこの基音(A音)に隠れて、たくさんの「倍音」というものが鳴っているのです。
つまり、ギターの音は基音と倍音によって構成されているのです。コレはギターに限ったことではなく、人の声もそうですし、ピアノ等の様々な楽器もそうです。
倍音は2倍音が基音の1オクターブ上の音、3倍音がその5度上の音、4倍音は基音の2オクターブ上の音・・・という具合に間隔が決まっていて、基音から遠ざかるほど弱くなっていきます。
ギターは倍音を取り出しやすい楽器です。例えば、5弦12フレットのハーモニクスを鳴らしてみてください。実はこの「ハーモニクス」は「倍音」なのです。
次にもう一度5弦開放を弾いてみます。そして余韻で耳を澄ましてみてください。音が消えかかっている時に、先程鳴らしたハーモニクス音が弾いてないのに聴こえてきませんか?
他にも5弦5フレット、7フレット、それぞれのハーモニクスを弾いてから、再び5弦開放を鳴らしてみてください。その中にハーモニクス音が聴こえてきませんか?
不思議ですよね。鳴らしてもいないのに、鳴っているなんて。
これが倍音の正体です。すなわち5弦開放を弾くと、実は5弦上に現れるハーモニクスが全て一緒に鳴っているのです。他の弦でも同様です。コレに慣れると、自然に倍音を聴き分けられるようにもなれます。
演奏中にでる倍音は、初心者と上級者では同じギターを弾いても違いが出ます。また弦の太さや種類、ピッキングのポジションなどによっても変化します。
さらに、倍音を多く含んだ音=良い音と思いがちですが、例えばディストーション。コレを深くかけると倍音成分も増えます。歪みを深くかけた音は、潰れてしまってコード感が無く、音程もハッキリしませんよね。だから単純に倍音を多く含んだ音=良い音とも言えないですね。
ただ、クリーン・トーンで適度に倍音を含んでいるギターは抜けが良く、少ない歪みでも存在感があります。
さて、前回ピッチ・シフターを取り上げましたが、このエフェクターをかけていないのにもかかわらず、1オクターブ上の音を聴き取れることがあったりします。これは前述の倍音を聴き取っているからです。
次の動画を観て(聴いて)ください。
器用というか、凄いですね。倍音をコントロールするとか。この人はピッチ・シフター使ってると思いますか?(爆)
・・・すみません。使ってないですよね(笑)。
次に俺の音源です。メドレー中のMISS MYSTERY LADYですが、Bメロのカッティングを特に耳を澄まして聴いてみて下さい。これはピッチ・シフターを使っていると思いますか・・・?
もし回答があれば、後日正解を発表しようかな(笑)
ピッチ・シフターはピッチ・チェンジャーやピッチ・トランスポーザーなどとも呼ばれています。
その他に、よく聞く名称でハーモナイザーがあります。
稀にピッチ・シフターとハーモナイザーは別物だという人もいるようですが、ハーモナイザーはイーヴンタイド社がアルファベットの「Harmonizer®」を商標登録しているため、他のメーカーがこの名称を使用できないだけであって、ピッチ・シフターとハーモナイザーは機能的には同等のモノと考えて問題ないと思います。
ただし、効果的には大まかに2種類のピッチ・シフターがあります。
1つは一般的なピッチ・シフターで、和音でも使えるが単音で特定のピッチでしか使用できないモノ。もう1つはインテリジェント(ハーモナイズド)タイプで、和音では使用できないが、単音でキーに合わせてハーモニーが作れるタイプです。
さて、このエフェクターは前述の通り1オクターヴ上や下の音を出したり、原音にハーモニーを重ねたりすることが出来るモノです。
似たようなエフェクターにオクターヴァーがありますが、ピッチ・シフターの場合は方式の違いもありますがエフェクト音を自由に変化させることが出来る点と、原音よりもピッチの高い音が出せるという点があります。
原理はご承知の通りデジタル・ディレイで、ショート・ディレイ音を取り出し、その音を加工してピッチを変え出力します。
現在では原音とエフェクト音のタイム・ラグはほとんど気にならないレベルになっていると思いますが、どんなに超ショート・ディレイと言ってもディレイなので原音よりも遅れることは変わりありません。
さらに、サンプリング時に正確にデータをとらえていないと、ピッチ変換した音にトレモロ感が発生してしまいます。
布袋氏が使用していたというMAXONのHD1000は現在のエフェクトに比べ、原音とエフェクト音のタイム・ラグも大きく、まさに上記のような現象の起きるエフェクターです。つまり、処理能力が現在のエフェクターよりも劣っているだけなのです。
それが「味」というのもわからなくはないのですが、例えばアナログならではの味、「アナログ回帰」ならわかります。しかしデジタルのエフェクターで過去のものが欲しいというのは、ドンズバとはいえ俺にはちょいと理解に苦しみます^^;
発売当初からとか、昔から使ってて、コレしかない!ってんならわかるんですが・・・。
まぁ、人それぞれですからね。ソコにこだわるよりも他にこだわるべきことがあるんじゃないかとは思いますが。購入を考えてる人はよく考えてくださいね。
あ、もう1つ。コレもどこかで見かけたのですが、HD1000のHDは「H」ARMONICS / 「D」ELAYのHDで、ピッチ・シフター(ハーモニクス)とディレイの複合機という意味です。ハーモナイズド・ディレイなどと言う名称でも機能でもありません。エフェクト音が遅れてくるのは先程も書きましたが、処理速度の遅さが要因で発生しているタイム・ラグがあるせいです。
さてさて、使い方。
布袋氏は1オクターヴ上のエフェクト音を重ねる使い方をしていたようですね。
よく常時かけっぱなしにしていた。という記述を目にしますが、そうしていたのは85年辺りの短期間のみと俺は思っています。後は要所要所で使う程度だったのではないかと。
ピッチ・シフターを使用していなくても、オクターブ高い音を耳にする場合があります。これは「倍音」が影響しています。次回にでも書きましょうか・・・。
他にもほんの僅かにピッチをずらしてダブリングやコーラス的に使ったりもできます。
この効果をデチューン効果といい、コーラスのような変調感が極めて少ない、非常にクリアで広がり感がある効果が得られます。一時はコンパクトのエフェクターでも、この効果のみを搭載して販売されていました。
パラメーターに関してはメーカーや機種ごとに様々なので、今回は割愛します。