BOØWY関係の話題や、ギター弾きの個性とは何ぞ?をテーマに書いてます。ココに書いてある内容は、あくまで俺の意見であり、皆様に押し付けるモノではありません。加筆・修正することもあるのでたまに過去の記事を読み返すと面白いかも・・・? Driving the TEJ !
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さて、ディレイの活用の仕方・・・。先ずは基本的なところから。
①リピート・ディレイ
ディレイ音を複数回繰り返しながら段々消えていく効果のことで、幻想的な感じがします。控えめに使うとリヴァーブのような効果も狙えます。
ディレイ・タイムで音を遅らせるタイミングを調節し、フィードバックはどのくらいの回数のディレイ音を出すかを調節。そして、エフェクト・レベルで原音とディレイ音のバランスを決めます。
この時、フィードバックをどんなに上げてもエフェクト・レベルが小さければ実際に聴こえるディレイ音の回数は少なくなりますし、逆にフィードバックを下げても、エフェクト・レベルが上がっていればディレイ音は目立って聴こえます。この辺のことを頭に置きながら上手に調節してください。
②シングル・ディレイ
原音に対して1度だけディレイ音が返ってくる設定をシングル・ディレイと言います。
エフェクト・レベルを原音と同じくらいか、やや小さめにし、曲のテンポに合わせてセットするのがメジャーな使い方でしょうか。
曲のテンポに合わせるのはリピート・ディレイの場合でもありますが、大抵1拍分遅れるディレイ・タイムが使われます。
例えばテンポが150の曲の場合、4分音符1つのタイミングが60秒÷150=0.4=400ms、8分音符は更に2分の1で200ms、16分音符では更に2分の1で100ms、1拍半では400+200で600msになります。
③ダブリング
コレは音に厚みと奥行きを加えることが出来ると同時に、抜けの良い音にする効果もあります。
特にアンプを2台用意し、一方から原音、もう一方からディレイ音のみを出すと、圧倒的な広がり感が得られます。モノラルでも効果は得られますが、その差は歴然です。
セッティングの方法は10~50ms程度のショート・ディレイをフィードバック0で鳴らします。
この場合だと音が遅れるというよりも、ほとんどユニゾンで重なっているような状態ですね。もう1人の自分が、同じフレーズを近いタイミングで弾いてるような感じです。
この効果はディストーション・サウンドと非常に相性が良いです。
さて、ダブリングの効果について、何かに似ていると思いませんでしたか・・・?
そう、コーラスです。コーラスも元々は15~40ms程度のショート・ディレイを使用しています。従って設定次第ではダブリングとぶつかり、相性が悪くなってしまう場合があります。ダブダブリングですから(爆)。
ディレイのダブリングとコーラスを同時に使用するのは絶対ダメというわけではありませんが、コーラスを使用するのなら、ディレイは①や②の使用法の方が無難だと思います。
では、次回はちょっと変則的な使用法をば・・・。
ディレイは電気的に「やまびこ」を発生させるエフェクターです。
例えば「あ」と言って「あ」と1回だけ返ってくるのがシングル・ディレイ、「あ、あ、あ・・・」と小さくなりながら何度か返ってくるのはリピート・ディレイと言います。これらはディレイで作り出される基本的な効果です。
この後に紹介するコーラスやピッチ・シフター等は、実はこのディレイの原理を応用したエフェクトなのです。
ディレイは大まかに分類してアナログとデジタルに分別されますが、他にもテープ式というモノもあります。テープ式に関してはアナログ・ディレイ以上に入手が困難となっていますが、現在でもレコーディングで3ヘッド型のテープ・レコーダーを利用して、テープ式のディレイ効果を使用することもあるようです。
一般的にBBDという素子を使ったモノをアナログ・ディレイと言い、デジタル全盛の現在でも根強い人気を持っています。
原理的に歪みやノイズなどのウィーク・ポイントも多いのですが、ノイズリダクション回路を使用したり、フィルターをかますなど、メーカー毎に音質劣化に対処した工夫がなされています。
また、ウィーク・ポイントが「味」になっていたりもします。
温かみや柔らかみのあるサウンドは、アナログ・ディレイならではですね。
一方、PCMという素子を使用したディレイをデジタル・ディレイと言います。デジタル化によって最も恩恵を受けたのは、色んな意味でやはりディレイではないでしょうか?
デジタル・ディレイはギターのアナログ信号を一旦デジタル信号に変換し、遅延効果を生み出すので音質劣化が少なく、ディレイ・タイムもアナログより長く取れるようになりました。
また音質もクリアで、ハッキリ・クッキリしています。
しかしアナログ&デジタルの所でも書きましたが、音質のクリアさが逆に不自然だという人がいるのも事実で、この辺はフィルターでリピート時に高域を徐々にカットさせる等の工夫がされている機種もあります。
さらにデジタルなのに、敢えてアナログ・ディレイをシミュレートしているマルチなんかもあります。
使用法は・・・、次回にします(笑)。
※ディレイで使われる主なパラメーター※
ノイズ・ゲートは「シャー」とか「ブ~~」といったノイズを「目立たなくする」エフェクターです。
後でも説明しますが、完全にノイズを「取り去るわけではない」ことを理解しておいてくださいね。
ノイズ・ゲートはSENS(THRESHOLD)のレベル以下の信号を通さないようにするため、ゲートを閉じるという意味からノイズ・ゲートと呼ばれます。
ピック・アップが拾ってしまう誘導ノイズや、コンプ、歪み系のエフェクター等によって発生してしまうノイズは、ブレイク時や演奏していない時、結構に気になりますよね。
ソーッと弦に手を触れておけば鳴らない場合もありますが(笑)、ずっとそういう状態でいるのも苦痛です(笑)。
そこでノイズ・ゲートの出番です。
ギターを演奏している時の一定レベルより大きな信号の時だけゲートが開き、ノイズなどの小さなレベルの場合はゲートを閉じる・・・、という具合にセッティングすれば、少なくとも演奏していない時の不快なノイズは除去できますね。
ただし、ギターを弾き始めると同時にノイズが出始めることに変わりは無く、ノイズだけを消してしまうわけではありません。
ノイズは演奏中の楽器音に比べると小さいので、隠れて聴こえにくくなっているだけなのです。
そこで、次に登場したのがノイズ・リダクションです。
「ノイズ・サプレッサー」や「ノイズ・リデューサー」等、メーカーによって呼び方は様々です。
また、動作方式もメーカーによって様々ですが、大体はギター音とノイズ成分とを分離して検知するシステムになっているようです。
そうすることで、ノイズ・ゲートのような不自然なかかり具合を回避し、しかも演奏中のノイズも軽減できるらしいです。
しかし、ギター本来の音色や音質を重視すると、やはりノイズだけを消し去ることは不可能のようです。
さて、セッティングの基本は、ノイズの強さ(大きさ?)に応じてSENSツマミを調節し、なるべくギターのアタック音が自然に出て、しかも弾かない時はゲートが閉じてノイズが出ないようにします。
DECAYは音がブツ切れにならないようにするためのツマミで、なるべく自然に音が消えるように設定します。
※ノイズ・ゲートで使われる主なパラメーター※