BOØWY関係の話題や、ギター弾きの個性とは何ぞ?をテーマに書いてます。ココに書いてある内容は、あくまで俺の意見であり、皆様に押し付けるモノではありません。加筆・修正することもあるのでたまに過去の記事を読み返すと面白いかも・・・? Driving the TEJ !
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さて、YAMAHAのSPX-90といえば、CASE OF BOØWYのMORALやDANCING IN THE PLEASURE LAND、MARIONETTEなどで聴かれる「ファ~~~ン」というテープを逆再生させたような効果音を出すために使用していたことで有名なラック・マウント・タイプのマルチ・エフェクターですね。
導入された最初期はB・E・L・I・E・V・Eのサビの部分でヴォリューム奏法のような使われ方をされてました。
SPX-90のマニュアルを見てみると、SPX-90の中にはEarly Reflection(アーリー・リフレクション)というプログラムがあります。さらに、E/R1とE/R2に別れていますね。
E/R1はLOW DENSITYタイプ、E/R2はHIGH DENSITYタイプとなっています。DENSITYとは一般的に反射壁面の数をコントロールするパラメーターです。SPXでは個別にコントロールできないようですが、E/R1は反射壁面が少ない、E/R2は反射壁面が多いタイプと解釈できます。
稀にアーリー・リフレクションを、あの効果(ファ~~~ン)の名称のように話す人もいるようですが、アーリー・リフレクションとは「初期反射音」のことで、リヴァーブを構成する要素の中の1つに過ぎません。
初期反射音とは、その場所(部屋)の最も近い壁面からのダイレクトな反射音集合体を指します。その場所の広さや大きさ、部屋のどの位置に音源があるかによって直接反射音が起こる時間は変化します。
リヴァーブに、このアーリー・リフレクションを加えることによって、反射空間の見せかけのサイズと、知覚できる反響時間を増やすことが出来るのです。
さて、SPX-90にはアーリー・リフレクションのタイプはHALL、RANDOM、REVERSE、PLATEの4タイプがあるみたいですね。
ココで重要なのは、SPX以外でもアーリー・リフレクションというプログラム等があると思いますが、コレをリヴァースさせなければあの音は出せないということです。
単刀直入に言うと、アレはリヴァース・リヴァーブなのです。つまり、SPXではアーリー・リフレクションをリヴァースさせているのです。
従って、リヴァースというセッティングが出来るリヴァーブなら、似たような効果が得られるというわけです。
ただ、あの効果をよく聴いてみると、ほとんどエフェクト音のみのような気がしますね。ダイレクト音が出てるとしても、レベルはかなり小さくしているように感じます。
そういう風な設定が可能な機種でないと、多少違和感があるかもしれません。
1つ不思議なのは、E/R2を使ったプリセットの中に、GATE REVERBとREVERSE GATEというプリセットが存在することです。
恐らく前者のタイプをREVERSEにしたものが後者のプリセットで、基本的には両者はタイプ以外は同じモノなのかと。
しかしSPXには、ちゃんとしたゲート・リヴァーブも別に用意してあるんですね(R&Gってやつ)^^;
結局E/R2の方は似非ゲート・リヴァーブということなんでしょうか?どうにもややこしいです(笑)
あとは、布袋氏が実際使っているのはEarly Reflectionをリヴァースさせている方なのか(さらにE/R1なのかE/R2なのか)、GATE REVERBをリヴァースさせている方なのか・・・?ということです。
まぁ、この辺は好きなほうをチョイスして使えば良いんじゃないでしょうかね?(爆)
最後に、YAMAHAの色んなシグナル・プロセッサーのマニュアルを見まくってみましたが(笑)、別にSPXじゃなくてもリヴァースできるの幾つもあるやんか(爆)
例えば・・・、R-100とかEMP-100にREX-50、FX500なんかも(他にもあるかも)。恐らくこれらはメーカーも同じだし、効果的にもほぼ同じだと思いますよ?(確証はできませんが。多分同じ。)
それからDegitechのコンパクトでも、同じような効果が得られる機種があります。X-SERIESのDIGITAL REVERB(このエフェクト音のみを取り出せれば、まさにまんま・笑)とかHardWireのRV-7 Stereo Reverbとか。ただこの辺はダイレクト音とエフェクト音のレベルの割合をクリアできるか?という問題とか価格が高いという問題があるけど、操作性や携帯はコンパクトだから簡単だし良いと思いますよ。ちなみに俺の使ってる2112でも、SPXとほぼ同じ効果が得られます。
リヴァーブは大きなホールや体育館などで声を出したりボールをついた時に、「ゥワ~~ン」というような感じで響く残響音を電気的に作り出すエフェクターです。リヴァーブを使うと、音に奥行き感が生まれます。
ギター・アンプにもリヴァーブが搭載されているものがありますが、このリヴァーブは大抵の場合「スプリング・リヴァーブ」が多く、仕組みとしてはスプリングを使って機械的に残響音を作り出します。
よく持ち運びの時などに「シャンシャン」というような音がすることがありますが、アレは内部のスプリング・リヴァーブ・ユニットの音です。
さて、エフェクターのリヴァーブの仕組みですが、原理的にはディレイとほとんど同じです。原音を一度デジタル化してサンプリングし、ソレを元にして何種類ものディレイ音を組み合わせ、様々な残響音を作り出します。
大抵のリヴァーブ・エフェクトには「ホール」、「ルーム」、「プレート」などのプリセットが内蔵されています。
その中でも特殊なのが「ゲート」や「リヴァース」といったリヴァーブです。
ゲートは残響音が途中でスパッと無くなるというか、止まってしまうモノです。
一方のリヴァースは、普通とは逆のエンヴェロープを持つリヴァーブで、テープの逆回転のような効果になります。
例えばリヴァースをかけると「フォワ~~~ン」といった効果音になります。ソコにさらにゲートを加えると、「フォワッ」という具合になります。
両者のエフェクトは、よくドラムスに使われます。スネアを聴いていると、わかりやすいかもしれません。
布袋氏が使用していたリヴァーブ効果といえば、やはりSPXのリヴァースでしょうか。
詳しくは次回にします^^
※リヴァーブで使われる主なパラメーター※
今日のブログは静かな環境で読んでください(笑)。
さて、イキナリですがギターを手にとって5弦開放を弾いてみてください。
当然、レギュラー・チューニングならA音が鳴りますよね?
5弦開放を弾いて聴こえてくるA音は「基音」といいます。実はこの基音(A音)に隠れて、たくさんの「倍音」というものが鳴っているのです。
つまり、ギターの音は基音と倍音によって構成されているのです。コレはギターに限ったことではなく、人の声もそうですし、ピアノ等の様々な楽器もそうです。
倍音は2倍音が基音の1オクターブ上の音、3倍音がその5度上の音、4倍音は基音の2オクターブ上の音・・・という具合に間隔が決まっていて、基音から遠ざかるほど弱くなっていきます。
ギターは倍音を取り出しやすい楽器です。例えば、5弦12フレットのハーモニクスを鳴らしてみてください。実はこの「ハーモニクス」は「倍音」なのです。
次にもう一度5弦開放を弾いてみます。そして余韻で耳を澄ましてみてください。音が消えかかっている時に、先程鳴らしたハーモニクス音が弾いてないのに聴こえてきませんか?
他にも5弦5フレット、7フレット、それぞれのハーモニクスを弾いてから、再び5弦開放を鳴らしてみてください。その中にハーモニクス音が聴こえてきませんか?
不思議ですよね。鳴らしてもいないのに、鳴っているなんて。
これが倍音の正体です。すなわち5弦開放を弾くと、実は5弦上に現れるハーモニクスが全て一緒に鳴っているのです。他の弦でも同様です。コレに慣れると、自然に倍音を聴き分けられるようにもなれます。
演奏中にでる倍音は、初心者と上級者では同じギターを弾いても違いが出ます。また弦の太さや種類、ピッキングのポジションなどによっても変化します。
さらに、倍音を多く含んだ音=良い音と思いがちですが、例えばディストーション。コレを深くかけると倍音成分も増えます。歪みを深くかけた音は、潰れてしまってコード感が無く、音程もハッキリしませんよね。だから単純に倍音を多く含んだ音=良い音とも言えないですね。
ただ、クリーン・トーンで適度に倍音を含んでいるギターは抜けが良く、少ない歪みでも存在感があります。
さて、前回ピッチ・シフターを取り上げましたが、このエフェクターをかけていないのにもかかわらず、1オクターブ上の音を聴き取れることがあったりします。これは前述の倍音を聴き取っているからです。
次の動画を観て(聴いて)ください。
器用というか、凄いですね。倍音をコントロールするとか。この人はピッチ・シフター使ってると思いますか?(爆)
・・・すみません。使ってないですよね(笑)。
次に俺の音源です。メドレー中のMISS MYSTERY LADYですが、Bメロのカッティングを特に耳を澄まして聴いてみて下さい。これはピッチ・シフターを使っていると思いますか・・・?
もし回答があれば、後日正解を発表しようかな(笑)