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BOØWY CØLUMN - ボウイ コラム

BOØWY関係の話題や、ギター弾きの個性とは何ぞ?をテーマに書いてます。ココに書いてある内容は、あくまで俺の意見であり、皆様に押し付けるモノではありません。加筆・修正することもあるのでたまに過去の記事を読み返すと面白いかも・・・? Driving the TEJ !

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ピッチ・シフターはピッチ・チェンジャーやピッチ・トランスポーザーなどとも呼ばれています。
その他に、よく聞く名称でハーモナイザーがあります。
稀にピッチ・シフターとハーモナイザーは別物だという人もいるようですが、ハーモナイザーはイーヴンタイド社がアルファベットの「Harmonizer®」を商標登録しているため、他のメーカーがこの名称を使用できないだけであって、ピッチ・シフターとハーモナイザーは機能的には同等のモノと考えて問題ないと思います。
ただし、効果的には大まかに2種類のピッチ・シフターがあります。
1つは一般的なピッチ・シフターで、和音でも使えるが単音で特定のピッチでしか使用できないモノ。もう1つはインテリジェント(ハーモナイズド)タイプで、和音では使用できないが、単音でキーに合わせてハーモニーが作れるタイプです。

さて、このエフェクターは前述の通り1オクターヴ上や下の音を出したり、原音にハーモニーを重ねたりすることが出来るモノです。
似たようなエフェクターにオクターヴァーがありますが、ピッチ・シフターの場合は方式の違いもありますがエフェクト音を自由に変化させることが出来る点と、原音よりもピッチの高い音が出せるという点があります。

原理はご承知の通りデジタル・ディレイで、ショート・ディレイ音を取り出し、その音を加工してピッチを変え出力します。
現在では原音とエフェクト音のタイム・ラグはほとんど気にならないレベルになっていると思いますが、どんなに超ショート・ディレイと言ってもディレイなので原音よりも遅れることは変わりありません。
さらに、サンプリング時に正確にデータをとらえていないと、ピッチ変換した音にトレモロ感が発生してしまいます。

布袋氏が使用していたというMAXONのHD1000は現在のエフェクトに比べ、原音とエフェクト音のタイム・ラグも大きく、まさに上記のような現象の起きるエフェクターです。つまり、処理能力が現在のエフェクターよりも劣っているだけなのです。
それが「味」というのもわからなくはないのですが、例えばアナログならではの味、「アナログ回帰」ならわかります。しかしデジタルのエフェクターで過去のものが欲しいというのは、ドンズバとはいえ俺にはちょいと理解に苦しみます^^;
発売当初からとか、昔から使ってて、コレしかない!ってんならわかるんですが・・・。
まぁ、人それぞれですからね。ソコにこだわるよりも他にこだわるべきことがあるんじゃないかとは思いますが。購入を考えてる人はよく考えてくださいね。

あ、もう1つ。コレもどこかで見かけたのですが、HD1000のHDは「H」ARMONICS / 「D」ELAYのHDで、ピッチ・シフター(ハーモニクス)とディレイの複合機という意味です。ハーモナイズド・ディレイなどと言う名称でも機能でもありません。エフェクト音が遅れてくるのは先程も書きましたが、処理速度の遅さが要因で発生しているタイム・ラグがあるせいです。

さてさて、使い方。
布袋氏は1オクターヴ上のエフェクト音を重ねる使い方をしていたようですね。
よく常時かけっぱなしにしていた。という記述を目にしますが、そうしていたのは85年辺りの短期間のみと俺は思っています。後は要所要所で使う程度だったのではないかと。
ピッチ・シフターを使用していなくても、オクターブ高い音を耳にする場合があります。これは「倍音」が影響しています。次回にでも書きましょうか・・・。

他にもほんの僅かにピッチをずらしてダブリングやコーラス的に使ったりもできます。
この効果をデチューン効果といい、コーラスのような変調感が極めて少ない、非常にクリアで広がり感がある効果が得られます。一時はコンパクトのエフェクターでも、この効果のみを搭載して販売されていました。

パラメーターに関してはメーカーや機種ごとに様々なので、今回は割愛します。

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コーラスもフランジャーのように、原音にショート・ディレイ音を加え、さらにモジュレーションをかけてディレイ音のピッチ(音の高さ)を周期的に揺らします。
フランジャーに比べディレイ・タイムは15~40ms程度と、長くなっています。

コーラスを使用すると、実際に2人のプレイヤーがユニゾンで演奏した時に起こる微妙にピッチがズレたような状態が再現され、より厚みのある(ような)音を作り出せます。
セオリー的なセッティングとして、DEPTHを上げた時はRATEを下げる、逆にRATEを上げる場合はDEPTHを下げる。・・・といった具合にしないと、変調ばかりが目立ってしまったりして良い結果が得られない場合があります。

コーラスといえばやはりローランドのジャズコーラスを思い浮かべるのでは?
ジャズコの場合はステレオで、左のスピーカーから原音、右のスピーカーからエフェクト音が出力され、空間で音がMIXされる空間合成方式というシステムだったと思います。
どのコーラス・マシーンも大体はステレオ・アウトできる仕様になっていると思います。
ディレイとともに是非ステレオで使いたいエフェクトですね(ライヴの場合はアンプ配置等の設定が難しかったり、あまり意味が無い場合もありますが・・・)。モノラルとステレオでの音の広がり感は、ほんと違いますから、遊びででも1度試して経験してみると良いと思います。

BOØWYをコピーする上でも、是非1台は欲しいアイテムの1つですね。
できるならディレイ・タイムを設定できるモノが良いと思いますよ。ダブリングやウネリをコントロールできるので。

でも、最近は揺らし系のエフェクターを効果的に使ってる人をあまり見かけませんね。これも時代なのかな・・・?
もしかしたら逆に今こそ使い時かも(笑)

※コーラスで使われる主なパラメーター※

  • E.LEVEL - エフェクト音のレベルを調節。
  • RATE - 効果のスピード(ピッチ変化の速さ)を調節。
  • DEPTH - 効果の深さを調節。

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○○○カレーのCMのキムタクが激しくウザイ件について・・・。
ではなく、フランジャーについて(笑)

フランジャーは電子的に遅らせた音(ショート・ディレイ音)と原音をミックスし、強烈なエフェクトを生み出します。原理的にはコーラスと似ていますが、フランジャーは信号の遅れ幅も広く、周期変化のスピードもよりスローな部分までフォローでき、さらにフィードバック量を調節できるので、結果的にはコーラスとは違う激しいジェット・サウンドが生まれます。

コーラスとフランジャーの違いで一般的に言われているのは、フランジャーはコーラスよりも短いディレイ・タイムを持っているということです(大体1~15ms程度)。
また、コーラスにはRESONANCE(FEEDBACK)がありません。
逆に言うと、MANUALをMINに(ディレイ・タイムを最大に)セットし、RESONANCEもMIN(0)にセットするとコーラスのような効果も得られます。このセッティングでRESONANCEを少し上げると、厚みとウネリのあるフランジング・コーラスの効果が得られます。さらにDEPTHもMIN(0)にすると単なるダブリングにもなります。
逆に全てをMAX側にすると、変調の激しいヴィブラートのような効果も得られます。

フランジャーと言うと、まず頭に思い浮かべるのはジェット・サウンドだと思います。勿論、コレもフランジャーを使う目的の1つだとは思いますが、1台持っておくと意外と様々な使い道があり重宝しますよ^^
使う人や使い方にもよりますが^^;

そういえば、以前BOSSでHF-2 Hi Band Flangerってのがあったんだけど(従来のフランジャーの1オクターブ上の倍音成分をフランジングさせるのが特徴だった)、アレ、コーラスだと優等生過ぎるし、フランジャーだとアクが強いし・・・。って時に凄く使えたんだけど・・・。どうして絶版になったんだろか?

※フランジャーで使われる主なパラメーター※

  • MANUAL - ディレイ・タイム(音の遅延時間)のコントロール。
  • DEPTH - MANUALで設定したディレイ・タイムを基準にスィープ幅(広さ)を調節。
  • RATE - スィープの周期(速さ)を調節。
  • RESONANCE - フィードバック量の調節。

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