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BOØWY CØLUMN - ボウイ コラム

BOØWY関係の話題や、ギター弾きの個性とは何ぞ?をテーマに書いてます。ココに書いてある内容は、あくまで俺の意見であり、皆様に押し付けるモノではありません。加筆・修正することもあるのでたまに過去の記事を読み返すと面白いかも・・・? Driving the TEJ !

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オクターヴァーは原音の基本周波数を瞬間的に検知して、その波長を電気的に2倍、4倍と変えていくことによって、1オクターヴ下、2オクターヴ下の音を作り出します。

原音と1オクターヴ下、2オクターヴ下の音をうまくミックスして出すことがこのエフェクターを使いこなすコツで、上手に使えばキレイなオクターヴ・ユニゾンを一人でプレイしたり、音全体に重厚な響きを加えることができます。
特に、2オクターヴ下の音はサウンド全体に重厚さを与えるにはもってこいですが、その反面、音のヌケが悪く不明瞭になりがちなため、原音とのバランスの取り方が欠かせないテクニックとなります。
しかし俺個人としては、2オクターヴ下の音は不明瞭もそうなのですが、出音がとても不安定なのでほとんど使ってませんでした(笑)
まぁ大抵は、単音のリフ等に重厚感を与えるためにオクターヴをかますのが一般的な使い方だと思います。

裏技として音の輪郭をハッキリさせるのに、フランジャー等を併用するという手もあります。フランジャーの超ショート・ディレイや金属的な響きが音の輪郭を際立たせてくれるというわけ。

基本的には歪み系の前に接続しますが、さらに前にコンプレッサーをかますことで、安定性がグッと向上しますよ。

布袋氏もオクターヴァーを使用していました。特に初期は結構な頻度で使用していたようです(TEDDYBOY MEMORIESのソロ等)。
他にもLABEL OF COMPLEXの「YES MEN~」の所、3小節目からオクターヴァーの音が聴こえます。原音よりも大きめ、もしかしたらエフェクト音のみかもしれません。
さらにWELCOME TO THE TWILIGHTのギター・ソロでも使われてますね。この曲では多分1オクターブ下のみ。原音とエフェクト音が半々な感じです。
一般的に原音に対して低い音は小さく聴こえがちなので、エフェクト音は少し大きめに設定しているかもしれません。
あ、ちなみにどちらも使われているのはライヴ・ヴァージョンです。

※オクターヴァーで使われる主なパラメーター※

  • OCT1 - 1オクターヴ下の音量
  • OCT2 - 2オクターヴ下の音量
  • DIRECT LEVEL - ノーマル音の音量

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リミッターは基本的にコンプレッサーと仕組みは同じですが、コンプは低レベルからなだらかに音全体を圧縮するのに対し、リミッターの場合は、あるレベルまでは圧縮を行わず、過度なピーク入力だけを急激に圧縮します。
原音のニュアンスを極力損なわずに、過大入力だけを抑えたい場合などはコンプよりリミッターが良いと思いますが、最近はコンパクトのギター用リミッターをあまり見かけませんね。ほとんどがベース用です。

リミッターを使う場合は、リリースのツマミがポイントとなります。リリース・ツマミは圧縮開始後から解除までの時間を設定するツマミです。この設定をあまり短くしてしまうと、不自然な感じになってしまいます。自然な感じにするには、少し長めにセッティングするのがコツ。ツマミを1時方向以上まで回すのが妥当かと。
スレッショルドは圧縮最小レベルを調節するツマミです。右方向に回していくとレベルが高くなり、リミッター効果は弱くなります。左方向に回していくと、逆の効果になります。

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さて、布袋氏がBOØWY期に使用していたコンプは、BOSSのCS-2やGUYATONEのPS-021、KORGのCMP-1辺りが有名ですね。
布袋氏といえばハーモナイザーや空間系等、主にWET系のエフェクターの使い方に気をとられがちになりますが、意外とこのコンプもBOØWYサウンドに大きな影響を与えていると考えています。

よく「クリーン・サウンドなのに少し歪んだような感じ」とか「ブンブンいってる感じ」と表現されますが、アレは歪み系をブースターとして使って得られるサウンドではないと俺は思います。アレは恐らくコンプによるサウンドでしょう。BAD FEELINGのリフ等は、正にコンプで作ったサウンドです。

ジャズコを軽く歪ませていたという考察もあるようですが、俺はアンプは完全なクリーンだったと想像します。
JC-160にセンド・リターン端子があるのなら、アンプのゲインを上げていても空間系はセンド・リターンにブッ込めば問題ないのですが、恐らく当時使っていたJC-160にはセンド・リターンは無いと思います。
すなわち、エフェクターは全てジャズコのINPUTに行く前に接続されているわけです。それなのにアンプをクランチさせているとどうなるでしょう?
例えばディレイなどはアンプの歪みによって原音もディレイ音も何もかも歪ませてしまい濁ってしまいますし音作りしにくいと思います。・・・果たしてサウンドにコダワリがある当時の布袋氏がそのようなセッティングにするでしょうか?
クランチなら出音に濁り等の影響が少ないとしても、一般的に考えてクリーン・セッティングが妥当かと。

そういえば、どこかでCASE OF BOØWYの時、PS-021をジャズコのセンド・リターンに接続していたという記述を目にしましたが、普通に考えたらあり得ないです(爆)
アンプのセンド・リターンは主にライン・レベルのラック・マウントのエフェクター(主に空間系)を繋ぐためにある端子です。ココにコンパクト・タイプのエフェクターを繋いでもレベルが違うので、おかしな事になってしまいます。最近のジャズコにはレベルを変更できるスイッチが付いているみたいですが、当時のジャズコに付いているとは到底思えません。それ以前にセンド・リターン端子が無いかと(笑)。あの端子が付いたのって、電源のスイッチがピン・スイッチからプッシュ・スイッチに変更されてからでしょう?後付けしたという可能性も無きにしも非ずですが・・・。
だとしてもセンド・リターンにコンプ・エキサイターって(爆)リターンに接続ってんなら「まだ」わかるけど・・・。そうする必要性があるのか?メリットが考え付かない・・・。これは接続順うんぬん以前の話ですぞ(爆)
布袋氏がそんな素人みたいなことするのか・・・?もしかして敢えて・・・?だとしたらごめんなさい^^;
でももしそうだとしたら、PS-021だけでなく、レベルを合わせるために何か他のモノもかましてるはずだけど・・・。
やっぱり俺的にあり得ないな(笑)
まぁ、そういう俺も、センド・リターンに歪み系繋げて遊んでたけど(爆)でも布袋氏がそういうことするとは思えません。

え~と、次回に続く(笑)

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